クリスマスカフェ「まなざしの夢」

〜透かし絵とピープショーによる〜

2002年12月9日(月)〜12月25日(水)
12:00〜22:00 ワークルーム特別室
12月18日(水) 19:00〜20:30
細馬宏通さんと吉田稔美のトークショー

12月、ワークルームでは特別室を設けて、クリスマス・カフェをオープンします。特別室では、〈透かし絵〉と〈ピープショー〉による展覧会「まなざしの夢」を行います。作品は、とってもパーソナルなため、お近くでじっくりと見ていただきたく、お茶など飲みながら、ひとつひとつをゆったりご覧いただける空間をしつらえました。視覚をここちよく遊ばせてくれる作品の数々。美しく、素敵で、可愛い、めくるめく紙上の夢。これはもう目の正月ならぬ目のクリスマスです。

ピープショーは紙のおもちゃの一種で、いわば「のぞき書割り絵箱」というようなもの。17世紀、ヨーロッパで考案された〈ピープ・ショー/エンゲルブレヒト劇場〉は、内側を窓状に絵柄がくり抜かれた数枚の絵を等間隔に並べた箱を、のぞき穴からみると、思いがけない臨場感が得られるという不思議な仕掛けになっています。二次元が三次元に立ち上がるうえ、いくつかの場面が物語の進行順に奥行きに向かうという、四次元の時間軸をも加え、一種の絵本のような構成になっているのも魅力的。題材としては〈不思議の国のアリス〉や〈ピノキオ〉など。穴からのぞく行為自体、本能的に楽しい身体性をもちあわせています。