日本発明・くふう図鑑

新刊「日本発明・くふう図鑑」岩崎書店刊(定価6000円+税)

A4 175p ハードカバー 大判でフルカラーのしっかりした本で個人で買うにはやや高額でもありますが。。。今回は、絵本や童話の挿絵ではなく、図鑑のイラストです。

ぱっと見ても、いつもの(?)私の絵とわからないような作家性のない実用的な図解や図版が中心で、ほのぼのしたカットもわかりやすさのために多数入ってはいますが、まさかこんなものまで?というような精密な機械的な図も多数あります(笑)。

すべての図を私が一人で数ヶ月、こつこつと描いておりました、コンピュータも使っていますが、なかなか根気と理解力(理系ではない私には難しかったり・笑)のいる面倒な仕事でした。しかしこれぞ、実は地味なイラストレーターの職業の職人的な喜びでもあります(笑)。意義深い本に関われて光栄でした。

中でも、今回ノーベル物理学賞ともなった青色LEDの発明もそのしくみを図解を多数使って紹介されています。(西脇市出身の十倉先生、残念でしたが、またこの次にはきっと!)また、故郷西脇市の織物産業にもかかわる自動織機の発明についても紹介されています。

本文には総ルビが振られていて、基本的には児童向きの図鑑で発明家になるには?という夢をふくらませられそうですが、意外と知らない日常目にするものの原理や歴史はなかなか高度で大人にも知的な刺激を与え、親子の交流ができそうに思われます。小中学校の図書室にも置かれるとよさそうです~。