新刊 紙絵遊びの文化シリーズ2「ピープショー のぞきからくり」
吉田稔美/著 玉川大学出版部刊
2020年10月12日発行 B5判
144p カラー/モノクロ 定価3800円+税
カバーの少年少女、男性は、自分でイラストを描いています。19世紀ロンドン万博のピープショーの写真とデザイナーの方が合成してくださっています。帯は高山宏さんに書いていただきました。
ピープショーという紙製の視覚玩具を作り始めて20年。コツコツ作って展示をしては、毎回、「初めて見る」という人に、どういうものなのか、歴史やしくみを説明しては、「コレ読んでくれたら。」という本があったらなあ、無いから自分で書こう。
と思ったら、途方も無いことに手を出してしまった。。。と何度も天をあおぎながら、6年ほどもかかって書いていました。
片目で穴から覗いて見ると! 不思議で面白いアナログ3D。映像性と立体感と物語性、そのしくみや歴史、関連する遠近法、だまし絵、透かし絵、ジャバラ、レイヤー、バロック劇場と書き割り、紙人形、立絵、紙芝居、パノラマ、ジオラマ,立体視、ステレオ写真、マジックランタン、写し絵、日本の見世物ののぞきからくり、おもちゃ絵の組上絵(立版古)、起こし絵、組み立てふろく、しかけ絵本、立体カード、印刷と型抜き、現代アート。。。。作り手の目線で紹介します。
ぎゅうぎゅうに詰まった研究本ですが、高校生以上向けにと読みやすくこころがけています。若い世代や、あまり知られていないものが好きで、知的好奇心の強い方に読んでいただきたいです。