ヤモリのヤモちゃん

今年も浜松市の遠鉄童話大賞の受賞作の挿絵を担当し、本が出来上がりました。「ヤモリのヤモちゃん」、作者は鈴木泉さん、なんと小学2年生で8歳です!

学生を対象にした公募で、高校生も応募されているのですが、なぜかここ数年、最年少記録がつづいています。今回の作品は、ヤモリの一家たちとのユニークで楽しい交流が、ていねいな言葉遣いと独特のリズム感あるすなおで可愛い文章で、ヤモリのヤモちゃんたちを可愛く思う気持ちがつたわってきます。

実際に毎年家にやってくるヤモリたちをモデルにしているらしいリアリティがありますが、リアルな現実の作文ではなく、バランスよく創作になっているところがすごいです。しかも心がなごみます。ヤモリとお話も楽しむ主人公の女の子は作者自身のようで、さっぱりとした、でも男の子みたいなというわけでもない普通のやさしい女の子をイメージして描きました。

静岡県下の図書館や学校に寄贈され、市販はされない本ですが、郷里の西脇市の母校の西脇小学校の図書室と、西脇市の<みらいえ>内の市立図書館ふるさと文庫と、同級生の村上歯科医院の待合室には私から寄贈していますので、機会があったら手にとってみてください。今回は文字も大きくて量が少なく絵本のようですので、小さな人も、お友だちが書いたように楽しめると思います。