2006年2月発売 主婦の友社「雑貨カタログ」4月号
主婦の友社「雑貨カタログ」4月号で<ピープショーの楽しみ>という特集を3p組んでいて、取材協力をする。「雑貨カタログ」4月号の特集にて、コレクションとオリジナル作品、関連書の貸し出しとピープショーとその周辺についての詳細な説明をする。
ピープショーとは、遠近法と覗き穴のレンズ効果を利用して、近景・中景・遠景にいたる複数枚の絵を窓状にくりぬいたものを間隔をあけて配置し、それを覗き見ることで予期せぬ視覚的な驚きを得る装置である。それは浮遊感を伴った極端な遠近感であったり、立体的な臨場感であったりする錯覚の世界だ。おしゃれな雑貨のムックでなぜ、ということがあるけれど、綺麗な印刷物の視覚玩具はコレクタブルな雑貨といえなくもない。
歴史的なピープショー紹介として、写真美術館の18世紀エンゲルブレヒト劇場や19世紀のジャバラ式との3点、復刻版をだした大日本絵画の所有する19世紀のものが3点、わたしのところにある20世紀のもの4点(エドワード・ゴーリー作など)、神戸市立博物館の所蔵の日本の<覗き眼鏡>などの写真図版多数と、1/2p弱のスペースに、私のオリジナルピープショーのバリエーションが詰め込まれていて、ちょっと貴重なピープ図鑑になっている。