ゆうやけ色のウサギ

児童書「ゆうやけ色のウサギ」海江田南美・作 の挿絵を描きました。作者は現在、中学3年生。中学2年、13歳のときに書いて、第1回遠鉄ストア児童・学生童話大賞を受賞しての書籍化です。小さいころから物語を考えたり、絵を描くのが大好き、という浜松市の少女です。こんなに早くに、自分の作品が本になるなんて、嬉しかったでしょうね!!!

このお話では、小学校1年生になった女の子が、お絵描きがすきで、入院中のお母さんのために桜の花の絵をお見舞いに描いてピンクのクレヨンを使い切ってしまい、かわりにオレンジ色で描いたウサギがしゃべりだし、スケッチブックの絵の中に入らせてくれます。絵の中の世界での出来事によって、ちょっぴり成長する少女。じつによく書けてます! 

自分もまったく同じ年代のころ、やはり自分の描いた絵本の世界の中に入ってしまう少女の絵本を描いていましたが、それは完全に現実逃避からでしたので(笑)幻想的で暗い傾向でしたが、この作者は、当時の私と違って、読者をちゃんと楽しませようとしてますし、なんとしっかりしてて大人な<作家>なのでしょうか!

小学校1年生の絵の好きな女の子が描くウサギって、どんなのかなあ〜?とすごく考えました。自分は可愛いウサギとか描いたことなかったので。。。 (ニャロメとか描いてたのはよく覚えてるけど)

残念ながらこの本は、一般書としては出版されない非売品で、わずか1500部だけ作られて、全国の学校図書館などに寄贈されるそうです。数冊だけ見本を貰えたので、これまでの私の絵本や挿絵の童話のコーナーを作ってくださっている母校の西脇市立西脇小学校の図書室と西脇市立図書館に、それぞれ1冊ずつ寄贈をしました。A5 ソフトカバー 47p 厚さ5ミリほどのの薄手の仕立てです。